2014年5月21日水曜日

山梔子

最近の学会報告で
「山梔子を服用し、大腸に色素が沈着」
を見ました。

日本で漢方薬として使われる「山梔子サンシシ」は、実は「水梔子ミズシシ」です。
この「水梔子」は、本来は薬用ではなく、布や服の染色用の植物です。

日本では「水梔子」を「山梔子」と呼ぶので、専門家でも混乱します。

「水梔子」は、本来の漢方薬の原料「山梔子」とは異なった植物です。
形状も異なり、鑑別は簡単な生薬の部類です。

染色用で大腸が染まる・・・、当たり前と言えば当たり前ですが・・・。
「漢方薬は原料しだい」 これも当たり前の話です・・・。

話は反れましたが、
太陽堂漢薬局の患者さんで、神経症や痴呆症が「山梔子」を含有する薬方で改善する患者さんの症例が散見されます。

山梔子の姿、日本の水梔子(クチナシ)はヒョロ長い


そういえば、「山梔子」でマウスの痴呆症モデルが改善した報告を、以前に見た事を思い出した症例でした。

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