2014年6月29日日曜日

ドライアイ

コンタクトをすると、直ぐに曇りコンタクトが出来ない患者さんがいた。
結膜炎と考え、漢方薬治療をした。
1ヵ月後、結膜炎は改善し、コンタクトをしても曇り難くなった。
コンタクトが出来ずに不便だった患者さんが楽になり、良かったです。

今日のブログはここからが本番。

この患者さんは、ドライアイもあり悩んでいらっしゃった。
驚くことに、同じアレルギーの漢方薬でドライアイも改善している。

糸練功でみても、涙腺部分の反応が明らかに改善している。

驚きです。
この患者さんの結膜炎に使用した漢方薬は、鼻炎やアトピー等のアレルギーに使用する漢方薬。
アレルギーを抑える漢方薬は水毒を除き「(乾燥させる)」漢方薬が中心です。

一方、ドライアイやシェーグレン症候群に使用する漢方薬は、連珠飲を中心にした漢方薬が常識です。
連珠飲は「(潤わす)」漢方薬で、アレルギーに使用する「燥」の漢方薬とは正反対の働きです。

時々味わう漢方薬の正常化作用の不思議さ。
不思議ですね。

2014年6月6日金曜日

発達障害、他動性障害、自閉症 等の反応

発達障害、他動性障害、自閉症等を、糸練功では従来、精神神経症の一つとして「五志の憂」で診ていました。

「五志の憂」とは、東洋医学で言う精神神経症のことです。
五志の憂は、癲癇以外の精神神経症を全てひっくるめた概念です。

最近、太陽堂漢薬局の数人の患者さんで、五志の憂以外に後頭部に反応が出る患者さんと側頭部に反応が出る患者さんが分かっています。

従来は袁頭霜で改善する子供さんが多かったです。効果も早くシャープでした。
袁頭霜は猿の頭の黒焼きです。
太陽堂漢薬局でも、以前はよく使用していました。

数年前も日本で出回っている袁頭霜を買い占めたことがありましたが、
最近は動物愛護関係で、入手が困難になっています。
そのために他の代用薬方や食養を考えないといけないです。

袁頭霜は黒焼きのために、残った頭部に集まるミネラルが効果があるのではと、当初は思っていましたが、どうも黒焼きになった頭部に集まるアミノ酸ではないかと考えるようになりました。

糸練功でスクリーニングすると、袁頭霜と同様の反応をする食物が幾つか分かりました。
鰹節(生のカツオはやや力が弱い)、アナゴ、ヤツメウナギ等です。

今後、もっと食材も含め代用になるものを探していかないと・・・

袁頭霜が入手できれば、すぐに解決することなのですが、
多くの子供さんの苦しみと人生を解決する事が出来るのに、悔しいです。不条理です。